足首の構造について、脛骨・腓骨・距骨などの骨から、関節や靭帯の役割、足首が動く仕組みまでわかりやすく解説します。内くるぶし・外くるぶしの違いや捻挫との関係も紹介します。
目次
足首の構造とは?まずは基本的な仕組みを理解しよう
「足首って、どんな骨でできているの?」と聞かれると、意外とすぐには答えづらいかもしれません。実は足首は、いくつかの骨や靭帯が組み合わさって、体重を支えながら歩いたり走ったりする動きを助けています。
足首は脛骨・腓骨・距骨を中心に構成されている
足首の構造を知るなら、まず覚えておきたいのが「脛骨(けいこつ)」「腓骨(ひこつ)」「距骨(きょこつ)」の3つです。日本整形外科学会では、足関節はこの3つの骨で構成され、脛骨と腓骨の下端部分が足首の骨格をつくっていると説明されています。(日本オペラ協会)
「内くるぶしと外くるぶしも骨なの?」と思う人もいるでしょう。内くるぶしは脛骨の下端にある「内果」、外くるぶしは腓骨の下端にある「外果」と呼ばれる部分です。つまり、普段触れているくるぶしも、足首を構成する骨の一部というわけです。(日本オペラ協会)
では、距骨はどこにあるのでしょうか。距骨は脛骨と腓骨の間にはまり込むような形で位置しています。この構造は「ほぞ穴構造」と表現されることもあり、足首の安定性を支える大切な仕組みと言われています。(医書ジェーピー)
「骨だけで足首が動いているの?」という疑問も出てきますよね。実際には、筋肉や腱、靭帯なども周囲を支えています。千葉大学では、足部・足関節は多くの筋、腱、靭帯に支えられていると説明されています。(千葉大学大学院医学研究院整形外科学)
このように、足首は単純に1本の骨が動いているわけではありません。複数の骨と周辺組織が協調することで、立つ、歩く、階段を上るといった日常の動作につながっていると考えられています。まずは「脛骨・腓骨・距骨を中心に、周囲の組織が支えている」と覚えておくと、足首の構造をイメージしやすくなるでしょう。
引用元:日本整形外科学会
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/fracture_dislocation_of_ankle.html
引用元:千葉大学大学院医学研究院 整形外科学
https://www.ortho.m.chiba-u.jp/group/sports_l_extremity
引用元:医学書院「足の外傷のみかた」
https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.11477/mf.1408202017
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足首を構成する骨の役割を詳しく見てみよう
「脛骨や腓骨、距骨って名前は聞いたことがあるけど、それぞれ何をしているの?」と疑問に感じる人もいるでしょう。足首は、脛骨・腓骨・距骨を中心に構成されており、それぞれ位置や形が異なります。ここでは、足首の構造を理解するために、それぞれの骨がどのような役割を担っているのか見ていきましょう。
脛骨は体重を支える中心的な骨
脛骨は、すねの内側にある太い骨です。足首まで伸びた下端部分は「内果」と呼ばれ、内くるぶしとして触れることができます。足関節では、脛骨の下端にある関節面が距骨と接しており、体重を足へ伝えるうえで重要な位置にあると言われています。(日本オペラ協会)
「立ったときに体重はどこを通るの?」と思ったら、まず脛骨をイメージするとわかりやすいでしょう。脛骨から足関節へ力が伝わり、さらに足部へつながっていく構造になっています。
腓骨は足首の外側を支える骨
腓骨は、脛骨の外側に並んでいる細長い骨です。下端は「外果」と呼ばれ、外くるぶしを形成しています。医学書院では、脛骨と腓骨の下端が距骨を挟むような構造をつくり、足関節の安定性に関係していると説明されています。(医学書院ユニタス)
「腓骨は細いから、あまり重要じゃないのでは?」と思うかもしれません。しかし、足首の外側に位置する腓骨は、足関節の外側を支えるうえで無視できない存在です。
距骨は下腿から足部へ力を伝える
距骨は、脛骨と腓骨の下側に位置する骨です。脛骨と腓骨によってつくられる関節のくぼみに、距骨がはまり込むような形になっています。この特徴から、足関節は「ほぞ穴構造」と表現されることもあります。(医書ジェーピー)
「じゃあ距骨は何をしているの?」というと、下腿から伝わってきた力を足部へ伝える役割が重要になります。歩く、立つ、体重をかけるといった日常の動作では、これらの骨が組み合わさって働いていると考えられています。(医学書院ユニタス)
このように、足首の構造は一つの骨だけで成り立っているわけではありません。脛骨、腓骨、距骨がそれぞれの位置で支え合うことで、足関節の安定性や動きにつながっていると言われています。
引用元:日本整形外科学会
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/fracture_dislocation_of_ankle.html
引用元:医学書院 UNITAS「足関節・足部の解剖」
https://imis.igaku-shoin.co.jp/contents/reference/sei_04260-08/4260/sei_04260-08_a029z0001/
引用元:医書.jp「足の外傷のみかた」
https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.11477/mf.1408202017
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足首の関節と靭帯はどのような構造になっている?
「足首って、骨が組み合わさっているだけじゃないの?」と思うかもしれません。実は足首は、関節に加えて複数の靭帯が周囲を支えることで、安定した動きを保ちやすい構造になっています。足関節は、脛骨・腓骨・距骨を中心に構成され、周囲には内側と外側の靭帯などが配置されています。(医療法人社団豊正会 大垣中央病院)
外側には3つの靭帯がある
「外くるぶしの周りには、どんな靭帯があるの?」と気になりますよね。足首の外側には、前距腓靭帯・踵腓靭帯・後距腓靭帯があり、まとめて外側靭帯と呼ばれています。これらは腓骨の外果付近から距骨や踵骨へ伸びており、足関節の安定性に関わっていると言われています。(J-STAGE)
特に前距腓靭帯は、足首の外側にある代表的な靭帯の一つです。「足首をひねったときに靭帯を傷めることがある」と聞いたことがある人もいるでしょう。実際、足関節の捻挫では外側靭帯が損傷するケースが多いとされています。(医療法人社団豊正会 大垣中央病院)
内側には三角靭帯がある
では、内くるぶし側はどうでしょうか。こちらには三角靭帯と呼ばれる靭帯があります。三角靭帯は脛骨の内果から距骨や踵骨、舟状骨などへ広がるように付着しており、足首の内側を支える構造になっています。(J-STAGE)
さらに、脛骨と腓骨の下端をつなぐ靭帯もあり、両方の骨の位置関係を保つことに関係しています。「足首を安定させているのは一つの靭帯だけ?」というと、そうではありません。複数の靭帯がそれぞれの場所で働き、関節を支えていると言われています。
このように、足首の構造は骨・関節・靭帯が組み合わさって成り立っています。名称をすべて覚えるのは大変ですが、まずは「外側には外側靭帯、内側には三角靭帯がある」と押さえておくと、足首の仕組みをイメージしやすくなるでしょう。
引用元:福本貴彦「足関節・足部の解剖」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrmc/53/10/53_779/_pdf
引用元:医学書院 UNITAS「足関節・足部の解剖」
https://imis.igaku-shoin.co.jp/contents/reference/sei_04260-08/4260/sei_04260-08_a029z0001/
引用元:帝京平成大学「足関節外側靭帯複合体の詳細な構造と機能の解明」
https://www.thu.ac.jp/innovations/innovations-006
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足首はどのように動く?構造と動きの関係を解説
「足首って、前後に動くだけじゃないの?」と思う人もいるかもしれません。実際には、足首は骨や関節の形に合わせて、いくつかの方向へ動くとされています。特に代表的なのが、つま先を上げる背屈と、つま先を下げる底屈です。さらに、足部の内返し・外返しなども関わり、歩行や階段の上り下りといった動作を支えています。足関節では複数の関節が協調して動くと報告されています。 (J-STAGE)
つま先を上げる「背屈」と下げる「底屈」
「背屈と底屈って、具体的にはどんな動き?」という疑問がありますよね。かかとを床につけたまま、つま先を自分のほうへ引き上げる動きが背屈です。一方、つま先を下方向へ伸ばす動きが底屈と呼ばれています。
たとえば、しゃがむときには足首の背屈が必要になります。反対に、つま先立ちをするときには底屈が大きく関わるでしょう。足関節の主要な動きは底屈と背屈と言われていますが、実際の動作ではほかの動きも組み合わさるとされています。 (J-STAGE)
足首は内返し・外返しなども組み合わせて動く
「じゃあ、足首を左右に動かすのは何?」と気になりますよね。足首周辺では、足の裏が内側を向く内返しや、外側を向く外返しといった動きも見られます。
しかも、これらは単独で起こるとは限りません。研究では、背屈に外返し、底屈に内返しが伴うなど、足首周辺では複数方向の動きが組み合わさると説明されています。 (J-STAGE)
「歩くだけなのに、そんなに複雑なの?」と思うかもしれません。しかし、歩行では足を床につけた状態で体重を支えながら、前へ進む必要があります。そのため、足首は安定性と動きやすさの両方が求められる部位と言えるでしょう。
このように、足首の構造と動きは深く関係しています。単純に前後へ曲げ伸ばしするだけではなく、周囲の関節が協調して動くことで、日常のさまざまな動作につながっていると考えられています。
引用元:日本リハビリテーション医学会「足関節のバイオメカニクス」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrmc/53/10/53_779/_pdf (J-STAGE)
引用元:日本理学療法学会「足関節複合体の底屈並びに背屈可動域における、距腿関節及び後足部可動域の割合とその関係について」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2011/0/2011_Ab0443/_article/ (J-STAGE)
引用元:日本理学療法学会「股関節回旋肢位が足関節背屈自動運動に及ぼす影響」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2009/0/2009_0_A4P3070/_article/ (J-STAGE)
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足首の構造を知ると捻挫や足首の不調について理解しやすくなる
「足首をひねっただけだから、しばらく休めば大丈夫」と考えたことはありませんか? 足首の捻挫は身近なケガですが、靭帯などを傷めている場合もあるため、足首の構造を知っておくと症状を考えるうえで役立ちます。日本整形外科学会では、捻挫を関節に力が加わって起こるケガのうち、骨折や脱臼を除いたものと説明しています。(joa.or.jp)
足首は内側にひねることで外側の靭帯を傷めやすい
「どうして足首の捻挫は外側が多いの?」と疑問に思いますよね。足関節は構造上、外側よりも内側へ大きく動きやすいとされており、足の裏が内側を向くようにひねる「内反捻挫」が起こりやすいと言われています。このとき、外側にある前距腓靭帯や踵腓靭帯などへ負担がかかる場合があります。(jiaikai.or.jp)
「外側の靭帯って一つじゃないんだ」と驚く人もいるかもしれません。外側には前距腓靭帯・踵腓靭帯・後距腓靭帯があり、それぞれ足首の安定性に関わっています。(jstage.jst.go.jp)
捻挫後の痛みや腫れ、ぐらつきにも注意しよう
「歩けるから大丈夫」と自己判断してしまうケースもありますが、捻挫では痛みや腫れのほか、関節のぐらつき感などがみられることがあると言われています。日本整形外科学会でも、痛みが強くなくても靭帯などを傷めている場合があるため、症状だけで軽いケガと判断しないよう注意が必要とされています。(joa.or.jp)
また、捻挫後に痛みや不安定感が長く続く場合は、無理に運動を再開せず、整形外科などで状態を確認してもらうことが大切です。足首の構造を知っておけば、「どこを傷めると、どんな不調につながるのか」という視点も持ちやすくなるでしょう。
引用元:日本整形外科学会「捻挫」
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/sprain.html
引用元:日本整形外科学会「足関節果部骨折(脱臼骨折)」
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/fracture_dislocation_of_ankle.html
引用元:公益財団法人慈愛会 今村総合病院「足関節捻挫後」
https://www.jiaikai.or.jp/imamura-general/Specialized-department/rehabilitation-department/sports-seikei-rehabilitation/kashi
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