腕の付け根が痛い、背中側に違和感がある場合、肩甲骨周辺の筋肉の緊張や肩関節周囲炎、神経の圧迫などが原因かもしれません。考えられる病気や症状別の見分け方、自宅でできる対処法、病院を受診する目安について詳しく解説します。
目次
腕の付け根が背中側に痛みを感じるときの症状と特徴
腕の付け根が背中側に痛むとき、「肩こりかな?」「何か病気が隠れているのでは?」と気になる方もいるのではないでしょうか。
実は、腕の付け根から背中側にかけての痛みは、筋肉の疲労だけでなく、肩関節や神経のトラブルが関係している場合もあると言われています。
ここでは、痛みの出方によって考えられる症状の特徴を紹介します。
腕の付け根から肩甲骨にかけて痛む
肩甲骨周辺には、僧帽筋など肩や背中の動きに関係する筋肉があります。長時間のデスクワークやスマホ操作で前かがみの姿勢が続くと、筋肉が緊張し、腕の付け根から背中側にかけて張りや痛みを感じることがあると言われています。
腕を後ろに回すと背中側が痛む
服を着替えるときや、背中に手を回したときに痛みが出る場合は、肩関節周辺の組織に問題が生じている可能性があります。肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)では、腕を動かしたときの痛みや関節の動かしづらさが特徴として挙げられています。
腕を上げると肩や背中が痛む
洗濯物を干すときや、高い場所の物を取ろうとしたときに痛む場合、肩の腱板に負担がかかっていることも考えられます。腱板損傷では、腕を上げるときの痛みや力の入りづらさ、夜間痛などがみられると言われています。
腕の付け根の痛みと一緒にしびれがある
痛みだけでなく、腕から手先にかけてしびれが広がる場合は、首の神経が圧迫されている可能性も考えられます。首を動かしたときに症状が強くなる場合は、注意したいところです。
このように、腕の付け根が背中側に痛む場合でも、症状の現れ方はさまざまです。痛みが続く場合や日常生活に支障が出ている場合は、無理をせず整形外科への来院を検討しましょう。
参考記事・引用元
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日本整形外科学会「五十肩(肩関節周囲炎)」
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/frozen_shoulder.html
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腕の付け根が背中側に痛むときに考えられる病気や原因
腕の付け根が背中側に痛む場合、筋肉の疲労だけでなく、肩関節や首の神経などが関係していることもあります。「肩を動かすと痛い」「じっとしていてもズキズキする」など、痛み方によって考えられる原因は異なります。
ここでは、腕の付け根が背中側に痛むときに考えられる主な病気や原因を紹介します。
肩甲骨周辺の筋肉の緊張・筋肉疲労
長時間のデスクワークやスマホ操作、猫背などが続くと、肩甲骨周辺の筋肉に負担がかかりやすくなります。特に僧帽筋や菱形筋などが緊張すると、腕の付け根から背中側にかけて張りや痛みを感じることがあると言われています。
同じ姿勢を長く続けている方や、肩周辺の重だるさを感じる方は、筋肉の疲労が関係しているかもしれません。
肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)
肩関節周囲炎は、肩関節の周囲に炎症などが生じ、痛みや動かしづらさが現れる状態です。40〜50代に多くみられることから、四十肩・五十肩とも呼ばれています。
腕を後ろに回す、上に持ち上げるといった動作で痛みが出やすく、夜間に痛みが強くなる場合もあります。服の着替えや髪を結ぶ動作がつらいときは、注意が必要です。
腱板損傷・腱板断裂
肩関節を安定させる腱板という組織が傷ついた状態です。加齢による変化や転倒、腕を強く使う動作などがきっかけになると言われています。
腕を上げると肩の周辺が痛む、力が入りづらい、夜間に痛みで目が覚めるといった症状がみられることもあります。
頸椎症性神経根症
首の骨や椎間板などの変化によって神経の根元が圧迫され、肩から腕にかけて痛みやしびれが現れる状態です。
首を後ろに反らしたときに痛みが強くなったり、肩甲骨周辺から腕、指先まで違和感が広がったりする場合があります。首だけでなく背中側に痛みを感じることもあるため、肩の問題と区別することが大切です。
胸郭出口症候群
首から腕に向かう神経や血管が、鎖骨周辺などで圧迫されることで起こる症状です。腕を上げたときに痛みやしびれが出たり、肩から腕にかけて重だるさを感じたりすることがあります。
なで肩の方や、腕を上げる作業が多い方などにみられると言われています。
腕の付け根が背中側に痛む原因はさまざまで、痛みの場所だけで判断することは難しいものです。症状が長引く場合や、しびれ・筋力低下を伴う場合は、整形外科への来院を検討しましょう。
参考記事・引用元
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日本整形外科学会「五十肩(肩関節周囲炎)」
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/frozen_shoulder.html -
日本整形外科学会「頚椎症性神経根症」
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/cervical_radiculopathy.html
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腕の付け根が背中側に痛いときの症状別チェックポイント
腕の付け根が背中側に痛むといっても、痛みが出るタイミングや動作によって考えられる原因は異なります。「腕を上げたときだけ痛い」「首を動かすと背中まで響く」など、自分の症状に近いものがないか確認してみましょう。
ここでは、腕の付け根が背中側に痛いときに確認したいポイントを紹介します。
腕を後ろに回すと痛い場合
背中に手を回したり、服の袖に腕を通したりすると痛む場合は、肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)などが関係している可能性があります。肩関節周辺の組織に炎症や変化が生じると、腕を後ろに動かす動作が制限されることもあると言われています。
腕を上げると肩甲骨周辺が痛い場合
洗濯物を干すときや高い場所の物を取るときに痛みが出る場合は、腱板損傷など肩関節周辺のトラブルが考えられます。また、肩甲骨周辺の筋肉に負担がかかっているケースもあります。痛みだけでなく、腕に力が入りづらくないかも確認してみましょう。
首を動かすと背中側まで痛みが広がる場合
首を左右に向けたり、後ろに反らしたりしたときに腕の付け根や背中側まで痛む場合は、頸椎症性神経根症など首の神経が関係している可能性があります。首の痛みだけでなく、肩から腕にかけてしびれが出ることもあると言われています。
腕や手にしびれ・力の入りにくさがある場合
腕の付け根の痛みに加えて、指先のしびれや握力の低下を感じる場合は、神経が圧迫されている可能性も考えられます。頸椎の問題や胸郭出口症候群などが関係することもあるため、放置せず整形外科への来院を検討しましょう。急に腕に力が入らなくなった場合は、速やかな医療機関への相談が必要です。
夜間や安静時にも痛みが続く場合
体を動かしていないのにズキズキする、寝返りを打つと痛みで目が覚めるといった場合は、肩関節周囲炎や腱板損傷などが関係していることがあります。また、胸の痛みや息苦しさ、冷や汗を伴う場合は心臓などの病気も考えられるため、すぐに救急車を呼ぶことが大切です。
このように、腕の付け根が背中側に痛む場合は、痛みが出る動作や一緒に現れる症状を確認することが重要です。自己判断で原因を決めつけず、痛みが続く場合は専門家に相談しましょう。
参考記事・引用元
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日本整形外科学会「五十肩(肩関節周囲炎)」
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/frozen_shoulder.html -
日本整形外科学会「頚椎症性神経根症」
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/cervical_radiculopathy.html
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腕の付け根が背中側に痛むときの対処法
腕の付け根が背中側に痛むときは、「少し休めば改善するかな?」と様子を見る方もいるかもしれません。しかし、痛みを我慢して無理に動かすと、症状が悪化する可能性もあります。
大切なのは、痛みの状態に合わせて体への負担を減らすことです。ここでは、自宅で意識したい対処法を紹介します。
痛みが強いときは無理に動かさず安静にする
腕の付け根や背中側に強い痛みがある場合は、まず痛みが出る動作を控えましょう。重い荷物を持つ、腕を高く上げる、背中に手を回すといった動作は、肩周辺に負担をかけることがあります。
ただし、長期間まったく動かさないことも肩関節の動きに影響する場合があります。痛みの程度を確認しながら、無理のない範囲で日常動作を行うことが大切です。
痛みの状態に合わせて冷やす・温める
痛みが出始めた直後で、熱っぽさや腫れがある場合は、タオルで包んだ保冷剤などを使って短時間冷やす方法があります。一方、慢性的な筋肉の張りや重だるさが気になる場合は、蒸しタオルなどで温めると楽に感じることもあるでしょう。
ただし、冷やす・温める方法がすべての原因に適しているわけではありません。痛みが強くなる場合は中止してください。
肩甲骨周辺を無理のない範囲で動かす
筋肉の緊張が気になる場合は、肩甲骨周辺をゆっくり動かす方法もあります。
例えば、背筋を軽く伸ばし、両肩をゆっくり持ち上げてから力を抜く動作を繰り返してみましょう。肩甲骨周辺を動かすことで、筋肉のこわばりが和らぐ場合もあると言われています。
痛みが出る場合は無理に続けず、ストレッチを控えましょう。
猫背や巻き肩など普段の姿勢を見直す
デスクワークやスマホ操作の際に背中が丸まっていると、肩や背中の筋肉に負担がかかりやすくなります。画面を目線に近づける、椅子に深く座るなど、姿勢を見直してみてください。
また、長時間同じ姿勢を続けないよう、適度に休憩を挟むこともおすすめです。
長時間同じ姿勢を続けないようにする
仕事や家事で同じ姿勢が続く方は、30〜60分を目安に一度立ち上がり、肩や腕を軽く動かしてみましょう。無理のない範囲で体を動かす習慣をつけることが、筋肉への負担を減らすことにつながると言われています。
腕の付け根が背中側に痛む原因は、筋肉の疲労から肩関節や神経のトラブルまでさまざまです。対処を続けても痛みが改善しない場合や、しびれ・腕の動かしづらさがある場合は、自己判断せず整形外科への来院を検討しましょう。また、胸の痛みや息苦しさ、冷や汗を伴う場合は、すぐに救急車を呼んでください。
参考記事・引用元
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日本整形外科学会「五十肩(肩関節周囲炎)」
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/frozen_shoulder.html -
NHS「Shoulder pain」
https://www.nhs.uk/conditions/shoulder-pain/
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腕の付け根が背中側に痛いときは病院に行くべき?受診の目安
腕の付け根が背中側に痛むとき、「この程度の痛みで病院に行ってもよいのかな?」と迷う方もいるのではないでしょうか。
一時的な筋肉の疲労であれば、休息によって症状が落ち着く場合もあります。しかし、肩関節や神経のトラブル、場合によっては内臓の病気が関係している可能性もあるため、痛みの程度や一緒に現れる症状を確認することが大切です。
整形外科を来院した方がよい症状
次のような症状がある場合は、整形外科への来院を検討しましょう。
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数日経っても痛みが改善しない
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腕を上げたり後ろに回したりすると強く痛む
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肩から腕、指先にかけてしびれがある
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腕に力が入りづらく、物を持ちにくい
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夜間に痛みが強くなり、眠れない
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肩や背中に腫れや熱感がある
こうした症状は、肩関節周囲炎や腱板損傷、頸椎症性神経根症などが関係している場合もあると言われています。特に、しびれや筋力低下が続く場合は、早めに相談することが大切です。
胸の痛みや息苦しさを伴う場合は早急な対応が必要
腕の付け根から背中側にかけて痛む場合、筋肉や関節だけでなく、心臓や血管などの病気が関係しているケースも考えられます。
特に、次のような症状を伴う場合は注意が必要です。
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胸が締め付けられるように痛む
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背中や肩、腕に痛みが広がる
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息苦しさや呼吸のしづらさがある
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冷や汗や吐き気、めまいを伴う
これらは心筋梗塞などの重大な病気でみられる症状の可能性があります。突然このような症状が現れた場合は、様子を見ずに119番へ連絡しましょう。
病院ではどのような検査や施術を受ける?
整形外科では、まず痛みが出る場所やタイミング、腕の動かしやすさなどを確認します。必要に応じて、レントゲン検査やMRI検査、超音波検査などを行い、肩関節や筋肉、神経の状態を調べることがあります。
検査結果や症状に応じて、薬による痛みの管理やリハビリテーションなどが検討されます。原因によって対応方法は異なるため、まずは痛みの状態を正しく確認してもらうことが大切です。
腕の付け根が背中側に痛むときによくある質問
Q.腕の付け根が背中側に痛むときは何科に行けばよい?
A.腕を動かしたときの痛みや肩甲骨周辺の違和感、しびれなどがある場合は、まず整形外科への来院がおすすめです。ただし、胸痛や息苦しさなどを伴う場合は救急対応が必要です。
Q.腕の付け根の痛みは自然に改善する?
A.筋肉の疲労などが原因であれば、休息によって落ち着く場合もあります。一方、肩関節や神経のトラブルが関係している場合は、症状が長引くこともあると言われています。
Q.痛みがあるときにマッサージをしてもよい?
A.原因がわからない段階で、痛む部分を強く揉むことはおすすめできません。炎症や組織の損傷がある場合、刺激によって症状が悪化する可能性もあるため、無理なマッサージは控えましょう。
腕の付け根が背中側に痛む原因は人によって異なります。痛みを我慢したり、自己判断で対処を続けたりせず、気になる症状がある場合は早めに専門の医療機関へ相談しましょう。
参考記事・引用元
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日本整形外科学会「五十肩(肩関節周囲炎)」
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/frozen_shoulder.html -
日本循環器学会
https://www.j-circ.or.jp/
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