腕の付け根が痛い・外側にズキズキとした痛みがある場合、四十肩・五十肩や腱板損傷などが原因かもしれません。考えられる病気や症状別のチェックポイント、自宅でできる対処法、病院を受診する目安について詳しく解説します。
目次
腕の付け根の外側が痛いときに考えられる病気や原因
「肩というより、腕の付け根の外側が痛い……」そんな症状に悩んでいませんか?腕の付け根の外側には、肩関節や腱、筋肉などが集まっています。そのため、痛みの原因もひとつとは限りません。
ここでは、考えられる主な病気や原因を紹介します。
四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)
四十肩・五十肩は、肩関節の周囲に炎症が起こり、痛みや動かしにくさが生じる状態です。40〜50歳代に多く見られますが、それ以外の年代でも起こることがあります。
「腕を上げると痛い」「服を着替えるときに肩が動かしづらい」といった症状が特徴です。また、寝ているときに痛みが強くなる夜間痛が現れる場合もあります。
引用元:日本整形外科学会
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/frozen_shoulder.html
肩腱板損傷
肩腱板損傷とは、肩関節を支えている腱板という組織が傷ついた状態です。加齢による変化や、転倒、腕の使いすぎなどが原因になると言われています。
腕を横から持ち上げると痛む、力が入りづらいといった症状が見られることもあります。肩の外側から二の腕にかけて痛みが広がる場合もあるため、注意が必要です。
引用元:川崎市立川崎病院
https://www.city.kawasaki.jp/kawasaki_hospital/page/0000180217.html
インピンジメント症候群
インピンジメント症候群は、腕を上げたときに肩関節内の腱板や滑液包などが骨の間に挟まれ、刺激されることで痛みが生じる状態です。
「腕を上げる途中でズキッとする」「特定の角度で引っかかる感じがする」という方は、関係している可能性があります。症状が強くなると、夜間にも痛みが現れると言われています。
引用元:順天堂大学医学部附属順天堂医院
https://hosp.juntendo.ac.jp/clinic/department/seikei/disease/disease12.html
筋肉の使いすぎや疲労
重い荷物を持ったり、スポーツで腕を繰り返し使ったりすると、肩から腕にかけての筋肉に負担がかかることがあります。
「動かしたときだけ痛む」「使ったあとに重だるさがある」といった場合は、筋肉の疲労も考えられます。無理をせず、まずは肩や腕を休ませてあげましょう。
ただし、痛みが続く場合は筋肉疲労だけと判断せず、整形外科で相談することが大切です。
頚椎症性神経根症
首の骨や椎間板などの変化によって神経の根元が圧迫され、首から肩、腕にかけて痛みやしびれが生じる状態です。
「腕の付け根だけでなく、二の腕や指先までしびれる」「首を動かすと腕に痛みが走る」といった症状が見られることもあります。肩そのものではなく、首の神経が関係している可能性も考えてみましょう。
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腕の付け根の外側が痛いときの症状別チェックポイント
腕の付け根の外側が痛いといっても、痛みが出るタイミングや動作によって考えられる原因は異なります。
「どんなときに痛むのか」「ほかに気になる症状はないか」を確認すると、原因を考えるヒントになります。ここでは、症状別のチェックポイントを紹介します。
腕を上げると外側が痛む場合
腕を横から上げたときに、肩から二の腕の外側にかけて痛みが出る場合は、肩腱板損傷やインピンジメント症候群などが関係している可能性があります。
特に、腕を上げる途中で痛みが強くなったり、一定の角度で引っかかる感じがしたりする場合は注意が必要です。
「高い場所の物を取ろうとすると痛い」という方は、無理に腕を上げず、肩への負担を減らしてみましょう。
腕を後ろに回すと痛む場合
背中に手を回したときや、服を着替えるときに腕の付け根が痛む場合は、四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)が考えられます。
この状態では、肩関節周辺に炎症が起こり、腕を動かせる範囲が狭くなることがあると言われています。
髪を結ぶ、エプロンのひもを結ぶといった何気ない動作でも不便を感じる場合は、肩関節の動きに注目してみてください。
夜間や安静時にズキズキ痛む場合
日中はそれほど気にならなくても、夜になると腕の付け根がズキズキ痛むことはありませんか?
このような症状は、四十肩・五十肩や肩腱板損傷などで見られる場合があります。特に、痛む側を下にして寝ると症状が強くなるケースもあるようです。
睡眠に支障が出るほどの痛みが続く場合は、我慢せず整形外科に相談しましょう。
腕の付け根から手先にかけてしびれる場合
腕の付け根だけでなく、二の腕や前腕、指先にしびれが広がる場合は、首の神経が関係している可能性があります。
代表的なものとして、頚椎症性神経根症などが挙げられます。首を動かしたときに腕まで痛みやしびれが走る場合もあると言われています。
しびれが続く場合や、握力が低下している場合は、早めに医療機関で相談することが大切です。
突然強い痛みが出た場合
転倒やスポーツ中の動作、重い荷物を持ち上げた直後などに突然強い痛みが出た場合は、腱板損傷や骨折、脱臼などの可能性も考えられます。
特に、腕が動かせない、肩の形が変わっている、腫れが強いといった症状がある場合は注意してください。
無理に動かしたり、自分で元の位置に戻そうとしたりせず、速やかに整形外科などで診察を受けましょう。
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腕の付け根の外側が痛いときの正しい対処法
腕の付け根の外側に痛みがあるときは、無理に動かさず、痛みの程度や原因に合わせてケアすることが大切です。
「少し動かしたほうがよいの?」「冷やしたほうがよい?」と迷う方もいるのではないでしょうか。ここでは、自宅で意識したい正しい対処法を紹介します。
痛みが強いときは無理に動かさず安静にする
腕の付け根の外側に強い痛みがある場合は、まず肩や腕を休ませましょう。重い荷物を持つ、高い場所の物を取るなど、肩に負担がかかる動作はできるだけ控えることが大切です。
ただし、長期間まったく動かさないと、肩関節が硬くなる可能性もあります。痛みが落ち着いてきたら、無理のない範囲で日常的な動作を取り入れてみてください。
炎症が疑われる場合は患部を冷やす
運動や重い荷物を持ったあとに急な痛みが出た場合は、患部を冷やすことで痛みが和らぐことがあります。
保冷剤をタオルで包み、痛む部分に短時間当ててみましょう。直接肌に当てると凍傷につながるおそれがあるため注意してください。
一方、慢性的な痛みや肩のこわばりがある場合は、温めることで楽になることもあります。冷やす・温める方法は、症状に合わせて選びましょう。
痛みが落ち着いたら無理のない範囲で肩を動かす
痛みが強くない場合は、肩周辺の筋肉が硬くならないよう、軽く動かすことも大切です。
例えば、机に手を置いて体を少し前に傾け、腕の力を抜いて自然に垂らす方法があります。その状態で体を小さく揺らすと、肩関節を無理なく動かす練習になります。
ただし、動かすことで痛みが強くなる場合は中止してください。無理に可動域を広げようとする必要はありません。
長時間同じ姿勢を続けないようにする
デスクワークやスマートフォンの操作などで長時間同じ姿勢を続けると、肩や首周辺に負担がかかりやすくなります。
1時間に1回程度は姿勢を変えたり、軽く肩を回したりすることを意識しましょう。また、画面を目線の高さに近づけると、首や肩への負担を減らしやすくなります。
痛みを悪化させるマッサージやストレッチを避ける
腕の付け根が痛いと、強く揉んだり、無理に伸ばしたりしたくなるかもしれません。しかし、腱板損傷や炎症などが関係している場合、刺激によって痛みが強くなる可能性があります。
特に、痛みを我慢しながら行うマッサージやストレッチは控えましょう。痛みが続く場合や日常生活に支障がある場合は、自己判断でケアを続けず、整形外科で相談することをおすすめします。
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腕の付け根の外側が痛いときは病院に行くべき?受診の目安
腕の付け根の外側に痛みがあると、「少し様子を見ても大丈夫?」「病院に行ったほうがよい?」と迷うこともあるでしょう。
筋肉の疲労による一時的な痛みも考えられますが、肩関節や腱、神経などの異常が関係している場合もあります。ここでは、医療機関への来院を検討したい症状や受診の目安を紹介します。
腕が上がらない・動かせない場合
腕を上げようとしても痛みで動かせない場合や、急に肩が動かしづらくなった場合は注意が必要です。
四十肩・五十肩や肩腱板損傷などが関係している可能性があります。また、転倒や衝突のあとに腕が動かせなくなった場合は、骨折や脱臼なども考えられます。
無理に動かそうとせず、早めに整形外科で相談しましょう。
痛みが長引いたり悪化したりする場合
数日休んでも痛みが改善しない場合や、徐々に痛みが強くなっている場合も、医療機関への来院を検討しましょう。
特に、腕を動かすたびに痛む、着替えや洗髪などの日常動作に支障が出ている場合は注意が必要です。
痛みを我慢して使い続けると、症状が悪化する可能性もあります。原因を確認するためにも、早めに相談することをおすすめします。
しびれや握力低下を伴う場合
腕の付け根の痛みに加えて、手先のしびれや握力の低下が見られる場合は、首の神経が圧迫されている可能性も考えられます。
例えば、頚椎症性神経根症では、首から肩、腕にかけて痛みやしびれが現れることがあると言われています。
特に、手に力が入りにくい、物を落としやすくなったなどの変化がある場合は、早めに整形外科を受診してください。急に手足に力が入らなくなった場合は、救急での対応が必要になることもあります。
転倒や打撲後に強い痛みがある場合
転倒して肩をぶつけたあとや、スポーツ中に腕を強くひねったあとに痛みが出た場合は、骨折や脱臼、腱板損傷などの可能性があります。
腫れや内出血がある、肩の形がいつもと違う、腕を動かせないといった症状がある場合は、速やかに医療機関で検査を受けましょう。
また、胸の痛みや息苦しさ、冷や汗などを伴う場合は、心臓などの病気が関係している可能性もあるため、119番で救急車を呼んでください。
受診するなら整形外科が基本
腕の付け根の外側に痛みがある場合は、まず整形外科への来院がおすすめです。
整形外科では、痛みの場所や腕の動かしやすさなどを確認するほか、必要に応じてレントゲンやMRIなどの検査を行い、原因を調べると言われています。
「そのうち改善するだろう」と自己判断せず、痛みが続く場合や日常生活に支障がある場合は、早めに相談しましょう。
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腕の付け根の外側の痛みに関するよくある質問
腕の付け根の外側に痛みがあると、原因だけでなく、日常生活での対処法や改善までの期間など、さまざまな疑問が出てくるのではないでしょうか。
ここでは、腕の付け根の外側の痛みに関するよくある質問を紹介します。
腕の付け根の外側が痛いのは四十肩・五十肩ですか?
四十肩・五十肩の可能性はありますが、必ずしもそうとは限りません。肩腱板損傷やインピンジメント症候群、筋肉の疲労なども原因として考えられます。
腕を上げると痛む、背中に手を回しづらい、夜間に肩がズキズキするといった症状は、四十肩・五十肩で見られることがあります。痛みだけで原因を判断するのは難しいため、症状が続く場合は整形外科で相談しましょう。
腕の付け根の外側が痛いときは湿布を貼ってもよいですか?
湿布は痛みを和らげるための選択肢のひとつです。市販の湿布には、冷感タイプや温感タイプ、消炎鎮痛成分を含むものなどがあります。
ただし、湿布を貼るだけで痛みの原因そのものが改善するとは限りません。また、肌に合わない場合はかぶれなどが起こることもあるため、使用上の注意を確認しましょう。痛みが続く場合は医療機関への来院をおすすめします。
腕の付け根の外側が痛いときにストレッチをしてもよいですか?
痛みが軽く、腕を動かしても症状が強くならない場合は、無理のない範囲で肩周辺を動かす方法もあります。
一方、炎症や腱の損傷などが疑われる場合は、無理なストレッチによって痛みが強くなる可能性があります。特に、腕を上げるだけで強く痛む場合や、動かせない場合は控えましょう。
腕の付け根の外側の痛みは自然に改善しますか?
筋肉の疲労などが原因であれば、休息によって徐々に痛みが落ち着く場合があります。
しかし、四十肩・五十肩や肩腱板損傷などが関係している場合は、改善までに時間がかかることもあります。
痛みが長引く、徐々に悪化する、腕が上がらないといった症状がある場合は、自己判断で様子を見続けず、整形外科で相談することが大切です。
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