広背筋の役割について、肩関節の伸展・内転・内旋をはじめ、姿勢や肩甲骨、体幹の安定に関わる働きをわかりやすく解説します。日常生活やスポーツで広背筋が使われる場面、筋肉を健康に保つポイントも紹介します。
目次
広背筋とは?背中に広がる大きな筋肉
広背筋はどこにある筋肉?
「広背筋って、名前は聞いたことがあるけれど、どこにあるの?」と思う方もいるかもしれません。広背筋は、その名の通り背中の広い範囲に位置している筋肉です。背骨や骨盤周辺から始まり、脇の下を通るようにして上腕骨につながっています。解剖学では、第7胸椎から腰椎・仙骨周辺、腸骨稜、下部の肋骨などに起始し、上腕骨の小結節稜に停止するとされています。(日本ストレッチング協会)
「背中の筋肉なのに、腕の骨につながっているの?」と感じるかもしれません。実はここが広背筋の面白いところです。背中から腕へと広がるように付着しているため、広背筋は肩や腕の動きにも関わると言われています。
広背筋にはどのような役割がある?
では、広背筋は実際に何をしているのでしょうか。代表的なのは、腕を後ろへ引く「肩関節の伸展」、腕を体に近づける「肩関節の内転」、腕を内側へ回す「肩関節の内旋」です。厚生労働省の資料でも、肩関節の伸展・内転・内旋に広背筋が関わる筋肉として示されています。(厚生労働省)
たとえば、「ドアを引く」「腕を後ろに引く」といった動作を思い浮かべるとイメージしやすいでしょう。水泳や懸垂など、腕を使って体を引き寄せる動きでも働くと言われています。(ラウンドフラット)
このように広背筋は、単に背中を大きく見せるためだけの筋肉ではありません。背中と腕をつなぎ、日常のさまざまな動きを支える筋肉の一つとして覚えておくとよいでしょう。
#広背筋 #広背筋の役割 #背中の筋肉 #肩関節 #姿勢サポート
広背筋の主な役割は肩や腕の動きを支えること
広背筋は「腕を引く」動作に関わる
「広背筋の役割って、結局どんなもの?」と聞かれたら、まず覚えておきたいのが肩や腕を動かす働きです。広背筋は上腕骨につながっているため、腕を動かすときに働く筋肉の一つと言われています。
代表的な作用は、肩関節の伸展・内転・内旋です。伸展は腕を後ろへ引く動き、内転は腕を体に近づける動き、内旋は腕を内側へ回す動きを指します。たとえば「後ろにある荷物を取る」「物を自分のほうへ引き寄せる」といった場面を思い浮かべると、動きがイメージしやすいでしょう。 (日本ストレッチング協会)
「じゃあ、広背筋は腕を動かすときだけ使うの?」と思うかもしれません。実際には、広背筋は体幹にもつながる広い筋肉です。そのため、肩関節の動きだけではなく、体幹の伸展や側屈、肩甲帯の下制などにも関わると報告されています。 (J-STAGE)
また、広背筋は筋線維の位置によって活動の仕方に違いがあることも研究で示されています。肩関節を動かすときには上部の線維が、体幹を横に曲げるような動作では外側の線維がより活動したという報告もあります。つまり、「広背筋」とひとまとめに考えるよりも、動作に応じて働き方が変わる筋肉として捉えるとよいでしょう。 (J-STAGE)
引用元:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/39/1/39_1/_pdf
https://www.j-stage.jst.go.jp/article/cjpt/2005/0/2005_0_A0851/_article/-char/ja/
https://j-stretching.jp/anatomy/latissimus-dorsi-muscle
#広背筋 #広背筋の役割 #肩関節 #背中の筋肉 #肩や腕の動き
広背筋は姿勢や体幹の安定にも関係する
広背筋は背中から体幹を支える働きにも関わる
「広背筋って、腕を動かすための筋肉じゃないの?」と思う方もいるでしょう。実は広背筋は、肩や腕だけでなく、姿勢や体幹の安定にも関係すると言われています。広背筋は背中の広い範囲を覆い、肩甲骨や肋骨、背骨、骨盤周辺などに付着しているためです。研究では、広背筋が腰部・骨盤帯の安定や座った姿勢の保持に関与することが報告されています。(J-STAGE)
「じゃあ、姿勢を保つときにはどんなふうに働くの?」と気になりますよね。広背筋は胸腰筋膜などを介して体幹とつながっており、上半身を支える動きに関わると考えられています。特に腕を固定した状態では、体幹を伸ばしたり、骨盤を動かしたりする作用も確認されています。(J-STAGE)
姿勢だけでなく呼吸にも関係すると言われている
さらに、「広背筋と呼吸に関係があるの?」という疑問もあるかもしれません。広背筋は下部の肋骨などにも付着していることから、呼吸時の胸郭の動きにも関係すると報告されています。ただし、呼吸における働きについては、吸気・呼気の両方で活動が確認されており、単純に一つの作用だけで説明できるものではありません。(J-STAGE)
このように広背筋は、「腕を引く筋肉」というイメージだけでは少しもったいない筋肉です。肩や腕の動きを支えながら、体幹や姿勢の安定にも関わっていると考えると、その役割がよりイメージしやすくなるでしょう。
引用元:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/34/4/34_467/_pdf/
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspfsm/59/6/59_6_595/_pdf/-char/ja/
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/34/4/34_467/_pdf/ (J-STAGE)
#広背筋 #広背筋の役割 #姿勢 #体幹の安定 #呼吸
日常生活やスポーツで広背筋が働く場面
日常生活の「引く動作」で広背筋が使われる
「広背筋って、筋トレをするときだけ使う筋肉なの?」と思うかもしれません。実は、広背筋は日常生活の何気ない動作にも関わっていると言われています。代表的なのが、腕を後ろへ引く、腕を体に近づけるといった動きです。(横浜市スポーツ医科学センター)
たとえば、重いドアを手前に引いたり、引き出しを開けたり、荷物を自分のほうへ引き寄せたりするときが挙げられます。「これも広背筋を使っているの?」と意外に感じる方もいるでしょう。腕だけで動かしているように見えても、背中にある広背筋も動作に関わっていると考えられています。
スポーツでは大きな力を発揮する動きに関わる
では、スポーツではどうでしょうか。広背筋は、水泳のクロールやボート漕ぎ、懸垂など、腕を引く動作が多い競技で働くと言われています。横浜市スポーツ医科学センターでも、広背筋がボート漕ぎや組み技系の格闘技、懸垂、水泳のクロールなどで使われると紹介されています。(横浜市スポーツ医科学センター)
特に懸垂では、自分の体を上へ引き上げるために肩関節を伸展・内転させる動きが必要になります。水泳でも、水を後方へ押すような腕の動きに広背筋が関係するとされています。
「じゃあ、広背筋が強ければスポーツが上達する?」と考えたくなりますが、実際の動作には多くの筋肉が関わります。広背筋だけに注目するのではなく、体全体を連動させることが大切と言えるでしょう。
引用元:
https://www.yspc-ysmc.jp/column/health-fitness/stretch/stretch-01.html
https://j-stretching.jp/anatomy/latissimus-dorsi-muscle
#広背筋 #広背筋の役割 #日常生活 #スポーツ #背中の筋肉
日常生活やスポーツで広背筋が働く場面
日常生活の「引く・寄せる」動作で広背筋が働く
「広背筋って、筋トレをしている人だけが使う筋肉なの?」と思う方もいるかもしれません。実は、広背筋は日常生活の何気ない動作にも関わっていると言われています。代表的なのが、腕を後ろへ引く、腕を体に近づけるといった動きです。広背筋には肩関節を伸展・内転させる作用があるため、物を手前に引いたり、腕を引き寄せたりする場面で働くと考えられています。(横浜市スポーツ医科学センター)
「そんな動き、普段しているかな?」と感じるかもしれません。たとえば、重いドアを引く、荷物を自分のほうへ寄せる、後ろにある物を取るといった動作が挙げられます。特別な運動をしていなくても、広背筋はこうした身近な動きの中で使われているわけです。
スポーツでは腕を引く動作などで活躍する
では、スポーツではどうでしょうか。広背筋は、水泳のクロール、ボート漕ぎ、体操の懸垂、組み技系の格闘技など、腕を引く動作が多いスポーツで使われると言われています。横浜市スポーツ医科学センターでも、これらの競技を広背筋が使われる場面として紹介しています。(横浜市スポーツ医科学センター)
また、研究では広背筋の筋線維によって働き方に違いがあることも報告されています。肩関節の動きだけでなく、体幹を側方へ動かす場面でも筋活動が確認されており、「広背筋=腕を動かすだけ」と考えるのは少しもったいないかもしれません。(J-STAGE)
このように広背筋は、日常生活からスポーツまで幅広い動作に関わる筋肉と言えるでしょう。
引用元:
https://www.yspc-ysmc.jp/column/health-fitness/stretch/stretch-01.html
https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2005/0/2005_0_A0851/_article/-char/ja
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/39/1/39_1/_article/-char/ja (横浜市スポーツ医科学センター)
#広背筋 #広背筋の役割 #日常生活 #スポーツ #背中の筋肉
広背筋の役割を活かすために日常生活でできること
広背筋を意識して普段の動きを見直そう
「広背筋って、筋トレをしないと活かせないの?」と思う方もいるでしょう。実は、広背筋は腕を後ろへ引く、体に近づけるといった日常的な動作にも関わる筋肉と言われています。(日本ストレッチング協会)
たとえば、荷物を持つときに肩だけへ力を入れるのではなく、背中から腕を動かすように意識してみるのも一つの方法です。「そんなに意識できるかな?」と感じるかもしれませんが、最初から筋肉を正確に感じ取ろうとする必要はありません。肩をすくめず、背中を丸めすぎないようにするだけでも、普段の姿勢を見直すきっかけになります。
同じ姿勢を続けず、肩や背中をこまめに動かす
「デスクワークで背中が固まった感じがする」という場合は、長時間同じ姿勢を続けないことも大切です。仕事や家事の合間に肩を回したり、腕をゆっくり上げ下げしたりして、肩や背中を動かす時間をつくってみましょう。
広背筋はスポーツだけでなく、日常生活でも使われているため、普段から無理のない範囲で動かしておくことがすすめられています。横浜市スポーツ医科学センターでも、広背筋について毎日のケアとしてストレッチを取り入れる方法が紹介されています。(横浜市スポーツ医科学センター)
「何か特別なことをしなければ」と考えすぎなくても大丈夫です。まずは姿勢をときどき確認する、肩や腕を動かす、背中を伸ばすといった小さな習慣から始めてみてください。広背筋の役割を知っておくと、普段の何気ない動作にも少し意識を向けやすくなるでしょう。
引用元:
https://j-stretching.jp/anatomy/latissimus-dorsi-muscle
https://www.yspc-ysmc.jp/ysmc/column/health-fitness/stretch-1.html
https://co-medical.mynavi.jp/contents/therapistplus/lifestyle/beauty/21699/
#広背筋 #広背筋の役割 #日常生活 #姿勢 #背中のケア









