更年期の生理不順は、女性ホルモンの分泌量や卵巣機能の変化によって起こることがあります。生理周期や経血量の変化、閉経までの流れ、生理不順から考えられる病気、受診の目安や対処法についてわかりやすく解説します。
目次
更年期に生理不順が起こる原因とは?
「最近、生理が早く来たり、反対に何か月も来なかったりする……。これって更年期のせい?」と不安になる方もいるのではないでしょうか。
更年期には女性ホルモンの分泌が変化するため、生理周期や経血量が不規則になることがあると言われています。では、具体的にどのような原因が考えられるのでしょうか。
女性ホルモンの分泌量が変化するため
更年期の生理不順には、女性ホルモンの変化が関係していると考えられています。卵巣の機能が徐々に低下すると、エストロゲンなどの分泌量が変動し、生理周期が乱れやすくなると言われています。
「今まで規則的だったのに、急に生理がずれるようになった」という場合も、こうした変化が影響している可能性があります。
引用元:厚生労働省「働く女性の心とからだの応援サイト」
https://www.bosei-navi.mhlw.go.jp/health/menopause.html
排卵が不規則になるため
更年期が近づくと、卵巣機能の低下に伴って排卵が不規則になることがあります。その結果、生理が予定より早く来たり、間隔が長く空いたりする場合もあるようです。
また、経血量が増えたり減ったりすることもあります。ただし、出血の変化がすべて更年期によるものとは限りません。気になる症状が続くときは、婦人科への相談を検討しましょう。
引用元:日本産婦人科医会「中高年女性の生理的変化」
https://www.jaog.or.jp/note/%EF%BC%882%EF%BC%89%E4%B8%AD%E9%AB%98%E5%B9%B4%E5%A5%B3%E6%80%A7%E3%81%AE%E7%94%9F%E7%90%86%E7%9A%84%E5%A4%89%E5%8C%96/
ストレスや生活習慣が影響することもある
「仕事や家庭のことで忙しく、最近ストレスが多い」という方もいるかもしれません。ストレスや急激な体重変化、生活リズムの乱れなども、ホルモンバランスや生理周期に影響することがあると言われています。
更年期は心身の変化が起こりやすい時期です。睡眠や食事を見直し、無理のない生活を心がけることも大切でしょう。
ただし、生理不順が続く場合や出血量が極端に多い場合は、ほかの病気が隠れている可能性もあります。年齢だけで判断せず、気になる症状があれば婦人科で相談してください。
引用元:日本女性心身医学会「月経不順」
https://www.jspog.com/general/details_07.html
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更年期の生理不順にはどんな変化がある?
「生理が以前より早く来るようになった」「経血量が急に変わった」など、更年期に入って生理の変化が気になっていませんか?
更年期は卵巣の機能が徐々に低下し、女性ホルモンの分泌が変動する時期です。その影響で、生理周期や経血量に変化が現れることがあると言われています。ここでは、よく見られる変化を紹介します。
生理周期が短くなったり長くなったりする
更年期には、生理が以前より早く来ることもあれば、反対に間隔が長く空くこともあります。排卵が不規則になることなどが関係していると考えられています。
「毎月ほぼ同じ時期に来ていたのに、最近は予定が読めない」という場合もあるでしょう。周期の変化だけで更年期と判断することはできないため、続く場合は婦人科で相談してみてください。
経血量が増えたり減ったりする
生理の量にも変化が現れることがあります。以前より経血量が少なくなったり、反対に出血が多くなったりするケースもあると言われています。また、生理がだらだらと長引く場合もあります。
ただし、急に出血量が増えた場合や、レバーのような血の塊が繰り返し出る場合には注意が必要です。子宮筋腫などの病気が関係している可能性もあるため、早めに婦人科へ相談しましょう。
生理が数か月来ないことがある
更年期が進むと、生理が数か月来なくなることもあります。その後、再び生理が来る場合もあり、徐々に閉経へ向かっていくと考えられています。
ただし、数か月生理がないからといって、閉経したとは限りません。最後の生理から12か月間月経がなく、ほかに原因がない場合に、一般的に閉経と判断されます。
なお、閉経後に出血があった場合は、更年期の変化と決めつけず、婦人科を受診してください。
参考にした公的・医療情報: 千葉県の更年期症状に関する解説、オムロン式美人の月経変化に関する解説、日本産婦人科医会の情報を参考にしています。

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更年期の生理不順から考えられる病気
更年期に生理不順が起こると、「年齢のせいだから大丈夫かな?」と思う方もいるかもしれません。たしかに、女性ホルモンの変化によって生理周期が乱れることはあります。ただし、生理不順の原因は更年期だけとは限らず、病気が隠れている可能性もあります。
子宮筋腫
子宮筋腫は、子宮にできる良性の腫瘍です。できる場所や大きさによっては、経血量が増えたり、生理が長引いたりすることがあります。貧血や下腹部の圧迫感などを伴う場合もあるため、出血量の変化が気になるときは婦人科で相談しましょう。
子宮内膜ポリープ・子宮内膜増殖症
子宮内膜ポリープは、子宮内膜にできる隆起性の病変です。不正出血や生理以外の出血につながることがあります。
また、子宮内膜増殖症は子宮内膜が過剰に増殖する状態で、異型の有無などによって対応が異なります。生理が長引く、出血が繰り返されるといった場合には、検査で原因を確認することが大切です。
子宮体がん
子宮体がんは、子宮内膜に発生するがんです。代表的な症状として、不正出血が挙げられます。特に、閉経後に出血があった場合は注意が必要です。
もちろん、出血があれば必ずがんというわけではありません。ただし、更年期だからと自己判断せず、少量の出血でも婦人科に相談することをおすすめします。
甲状腺機能の異常
甲状腺ホルモンは、体の代謝だけでなく月経にも関係しています。甲状腺機能に異常があると、生理不順や無月経などが起こる場合があります。
動悸や疲れやすさ、体重の変化など、ほかの症状がある場合も見逃さないようにしましょう。生理不順が続くときは、年齢だけで原因を決めつけず、医療機関で相談することが大切です。
参考にした情報: 厚生労働省「働く女性の心とからだの応援サイト」、日本産婦人科医会、済生会の医療情報を参考にしています。

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更年期の生理不順はいつまで続く?閉経までの流れ
「生理不順が続いているけれど、いつになったら落ち着くの?」と気になっている方もいるのではないでしょうか。更年期は閉経に向けて体が変化する時期で、生理周期や経血量が不規則になることがあります。ただし、変化の現れ方や期間には個人差があるため、一概にいつまで続くとは言い切れません。
更年期は一般的に45~55歳頃
日本では、閉経の平均年齢は50歳前後とされており、その前後約5年間ずつ、合計約10年間が更年期と呼ばれています。この時期は卵巣機能が徐々に低下し、女性ホルモンの分泌が変動することで、生理不順などの変化が起こりやすくなると言われています。
ただし、更年期が始まる年齢や症状の程度には個人差があります。年齢だけで判断せず、体調の変化にも目を向けましょう。
閉経が近づくと生理の間隔が空きやすくなる
閉経に近づくにつれて、生理周期が短くなったり、反対に数か月空いたりすることがあります。経血量が増減する場合もあり、毎月規則的に生理が来ていた方でも変化を感じることがあるようです。
「数か月生理が来なかったから、もう閉経したのかな?」と思うかもしれません。しかし、その後に再び生理が来ることもあります。自己判断せず、出血の状態や体調を記録しておくとよいでしょう。
最後の生理から1年間月経がなければ閉経と判断される
一般的に、ほかに原因がなく、最後の生理から12か月間月経がなかった場合に閉経と判断されます。数か月生理が来ないだけでは、閉経したとは限りません。
また、閉経後に出血があった場合は、少量でも婦人科への相談が必要です。生理不順が長引く場合や、出血量が極端に多い場合も、更年期の影響と決めつけず、早めに相談しましょう。
参考にした情報: 厚生労働省「働く女性の心とからだの応援サイト」、日本産婦人科医会の解説を参考にしています。

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更年期の生理不順は病院に行くべき?受診の目安と対処法
更年期に生理不順が起こると、「年齢による変化だから、様子を見ても大丈夫?」と迷うこともあるでしょう。女性ホルモンの変動によって生理周期が乱れることはありますが、病気が原因となっている場合もあります。気になる症状があるときは、自己判断せず婦人科に相談しましょう。
3か月以上生理が来ない場合は婦人科に相談する
妊娠の可能性がなくても、3か月以上生理が来ない場合は、婦人科で相談することがすすめられます。更年期による変化だけでなく、ホルモンの異常などが関係している可能性もあるためです。受診時には、最後に生理が来た日や、これまでの周期を伝えるとよいでしょう。
出血量が多い・出血が長引く場合は早めに受診する
ナプキンを頻繁に交換するほど出血量が多い、生理が長引く、生理以外の出血が繰り返される場合は注意が必要です。子宮筋腫や子宮内膜の病気などが関係していることもあります。大量出血に加えて、めまいや息切れ、強い腹痛などがある場合は、速やかに医療機関へ相談してください。
閉経後に出血があった場合は受診する
最後の生理から12か月間月経がなく、閉経したと考えられる状態になった後に出血があった場合は、少量でも婦人科を受診しましょう。原因を確認するために検査が必要となることがあります。
生理周期や経血量を記録して生活習慣を整える
生理が始まった日や終わった日、経血量、体調の変化などを記録しておくと、診察時の参考になります。また、睡眠や食事のリズムを整え、無理をしすぎないことも大切です。ただし、生活習慣を見直しても生理不順の原因が解消するとは限りません。症状が続く場合は、早めに婦人科へ相談してください。
参考にした情報: 日本産婦人科医会「中高年女性の月経異常・不正性器出血」、厚生労働省「働く女性の心とからだの応援サイト」を参考にしています。

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