肩甲骨 役割をわかりやすく解説。肩甲骨が腕や肩を動かす仕組み、姿勢を支える働き、肩甲骨の動きが悪くなる原因、肩こりや巻き肩との関係まで紹介します。
目次
肩甲骨とは?位置や構造をわかりやすく解説
「肩甲骨って、背中のどこにある骨?」と聞かれると、意外と正確な場所はわからないかもしれません。肩甲骨は、左右の背中上部にある三角形に近い平たい骨です。一般的には第2〜第7肋骨のあたりに位置するとされ、腕の骨である上腕骨や鎖骨とつながっています。(pathology.hs.med.kyoto-u.ac.jp)
「背骨に直接くっついているんじゃないの?」と思う人もいるでしょう。実は、肩甲骨は背骨と直接関節を作っているわけではなく、主に周囲の筋肉によって胸郭の上に支えられています。そのため、腕を動かすと肩甲骨も一緒に動くことが特徴です。(J-STAGE)
肩甲骨にはどのような構造がある?
肩甲骨には、いくつか特徴的な部分があります。代表的なのが「肩甲棘」「肩峰」「烏口突起」です。肩甲棘は肩甲骨の後面を横切るように伸びる突起で、外側に進むと肩峰につながります。肩峰は鎖骨と関節を作る部分です。
さらに、肩甲骨の外側には「関節窩」と呼ばれるくぼみがあります。ここに上腕骨の先端である上腕骨頭がはまり、肩甲上腕関節、いわゆる肩関節を構成しています。(pathology.hs.med.kyoto-u.ac.jp)
「じゃあ、肩甲骨はただ腕を支えているだけ?」と思うかもしれません。肩甲骨は、腕を動かすための土台として重要な役割を担うと考えられています。肩甲骨と周囲の筋肉が連動することで、肩や腕の幅広い動きを支えていると言われています。(J-STAGE)
肩甲骨の位置や構造を知っておくと、肩こりや姿勢、腕の動きについて考えるときにもイメージしやすくなります。まずは「背中に浮かぶように存在し、周囲の筋肉によって支えられている骨」と覚えておくとよいでしょう。
引用元:
京都大学 医学研究科「上肢帯・肩甲骨の形成」
J-STAGE「鎖骨,肩甲骨のバイオメカニクス」
くまのみ整骨院「肩甲骨はがしにはどんな効果がある?セルフでできるやり方」
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肩甲骨の主な役割とは?腕や肩を動かす土台になる
「腕を上げるときって、腕の骨だけが動いているんじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。実は、肩甲骨も一緒に動いています。肩甲骨と上腕骨は連動して動くとされており、この協調した動きは「肩甲上腕リズム」と呼ばれています。肩甲骨が適切に動くことで、腕を高い位置まで上げる動作を支えられると考えられています。(J-STAGE)
肩甲骨は腕を動かすための土台になる
「じゃあ、肩甲骨は腕の動きを支える土台みたいなもの?」というイメージで考えるとわかりやすいでしょう。肩甲骨の外側には、上腕骨と関節をつくる「関節窩」というくぼみがあります。ここで上腕骨と連動することで、腕を前後左右へ動かす際の基盤になると言われています。
さらに、腕を上げる動作では肩甲骨が上方回旋などの動きを行います。上腕骨だけではなく、肩甲骨や鎖骨も協調して動くことで、肩全体の大きな可動域が生まれるとされています。(カイロプラクティックこまば)
肩甲骨の安定性もスムーズな動きに関係する
「肩甲骨って、たくさん動けばいいの?」という疑問もありますよね。ここで大切なのが、動くだけではなく、必要な場面で安定することです。肩甲骨はさまざまな方向へ動く一方、その動きを支えるために周囲の筋肉が働いていると言われています。
肩甲骨の安定性が低下すると、肩関節の運動機能にも影響する可能性があるため、動きと安定性の両方が重要と考えられています。(J-STAGE)
つまり肩甲骨は、単に背中にある骨ではありません。腕や肩を動かすための土台として、上腕骨や鎖骨、周囲の筋肉と協調して働く存在と言えるでしょう。肩甲骨の役割を知っておくと、肩まわりの動きを考えるときにも理解しやすくなります。
引用元:
J-STAGE「水平内外転運動における肩甲骨の役割」 (J-STAGE)
J-STAGE「肩甲骨の安定性に関わる肩甲骨周囲筋の影響」 (J-STAGE)
霞ヶ浦肩関節センター「肩の構造と役割」 (霞ヶ浦医療センター)
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肩甲骨の動きが悪くなるとどうなる?肩こりや姿勢との関係
「肩が重い」「背中が張っている」と感じたとき、肩甲骨の動きが気になる人もいるでしょう。肩甲骨は腕や肩の動きに合わせてさまざまな方向へ動くため、その動きが制限されると肩まわりの運動にも影響する可能性があると言われています。実際、肩甲骨は肩関節の運動を支える土台とされ、周囲の筋肉による安定性も重要と考えられています。(jstage.jst.go.jp)
肩甲骨の動きが悪いと肩こりにつながることも
「肩甲骨が動かないと、肩こりになりやすいの?」と思いますよね。肩甲骨の動きが制限されると、腕を動かす際に肩甲骨や上腕、体幹の協調がうまくいかず、肩まわりの筋肉に負担がかかる場合があると言われています。肩こりのある人を対象とした研究でも、前方へ手を伸ばす動作で肩甲骨の動き方に違いがみられたと報告されています。(jstage.jst.go.jp)
姿勢の変化と肩甲骨の位置にも注目
「じゃあ、姿勢が悪いのも肩甲骨と関係ある?」という疑問もあるでしょう。肩甲骨は胸郭の上に位置し、周囲の筋肉によって姿勢や動きが調整されています。頭部が前に出た姿勢では、肩甲骨周囲の筋活動にも変化がみられた研究があり、肩まわりの機能との関連が示されています。(jstage.jst.go.jp)
ただし、「肩甲骨が動かない=肩こりや猫背の原因」と一つに決めつけることはできません。姿勢や筋肉の状態、日常の動作など、複数の要素が関係すると考えられています。デスクワークなどで同じ姿勢が続く場合は、無理のない範囲で肩や背中を動かす時間をつくることも大切でしょう。痛みや動かしづらさが続く場合は、自己判断だけで済ませず専門家へ相談することをおすすめします。
引用元:
J-STAGE「肩こり者における肩甲骨の動きの解析」 (J-STAGE)
J-STAGE「肩甲骨の安定性に関わる肩甲骨周囲筋の影響」 (J-STAGE)
J-STAGE「頭部位置の違いによる肩甲骨周囲筋の筋活動分析」 (J-STAGE)
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肩甲骨をスムーズに動かすためにできること
「肩甲骨を動かしたいけれど、何をすればいいの?」と迷う方もいるでしょう。肩甲骨は、腕を動かすときに上腕骨や鎖骨などと連動して動くため、肩まわりを整えるうえでは、その動きを意識することが大切と言われています。肩甲骨の動きをスムーズにするには、いきなり強い運動をするのではなく、まずは無理のない範囲で肩や背中を動かす習慣をつくることから始めてみましょう。 (J-STAGE)
肩甲骨を寄せたり離したりして動きを意識する
「肩甲骨って、どうやって動かせばいい?」という場合は、肩をすくめないようにしながら、肩甲骨をゆっくり寄せたり離したりする動きが取り入れやすいでしょう。ポイントは、勢いをつけず、自分が動かせる範囲で行うことです。肩甲骨は一方向だけに動くのではなく、上方回旋や外旋、後傾など複数の動きを組み合わせて働くと言われています。 (J-STAGE)
肩甲骨まわりの筋肉をストレッチする
「ストレッチも肩甲骨の動きに関係するの?」と思うかもしれません。肩甲骨周囲の筋肉の柔軟性が低下すると、肩甲骨の運動に影響する可能性があると考えられています。実際に、小胸筋のストレッチ後に肩甲骨の外旋や後傾が変化したという研究もあります。 (J-STAGE)
毎日の生活でこまめに肩を動かす
「運動する時間をつくるのは難しい……」という方は、仕事や家事の合間に肩を回したり、腕をゆっくり上げ下げしたりする方法もあります。同じ姿勢を長時間続けるより、こまめに体勢を変えて肩まわりを動かすことを意識してみましょう。
ただし、肩に痛みがある場合や腕が動かしづらい場合は、無理にストレッチや運動を続けないことも大切です。肩甲骨を「たくさん動かせばいい」と考えるのではなく、痛みの有無や体の状態を確認しながら、自分に合った方法を取り入れていくとよいでしょう。
引用元:
J-STAGE「ストレッチングによる小胸筋の即時的な柔軟性変化が肩甲骨運動に与える影響」 (J-STAGE)
J-STAGE「肩関節挙上運動時の肩甲骨の動態」 (J-STAGE)
J-STAGE「マッスルバランスを重視した肩甲骨エクササイズが肩甲骨アライメントに与える影響」 (J-STAGE)
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肩甲骨の役割を理解して肩や背中を動かしやすくしよう
「肩甲骨って、背中にある骨でしょ?」と思っていても、具体的な役割までは知らない方も多いのではないでしょうか。肩甲骨は、腕を動かすときに上腕骨や鎖骨などと連動し、肩全体の動きを支える重要な部位と言われています。肩関節の運動は肩甲骨と上腕骨の共同運動によって行われるとされており、肩甲骨は肩甲上腕関節の「土台」として働くと考えられています。 (J-STAGE)
肩甲骨は腕を動かすための土台
「じゃあ、腕を上げるときも肩甲骨が動いているの?」という疑問が出てきますよね。実際、腕を上げたり横へ動かしたりするときには、肩甲骨も上方回旋などの動きをすると言われています。肩甲骨が適切に動くことで、肩関節だけに頼らず、肩まわり全体で腕の動きを支えやすくなると考えられています。 (J-STAGE)
肩甲骨周囲の筋肉も動きや安定性を支える
「肩甲骨そのものが頑張っているの?」と思うかもしれません。肩甲骨は、僧帽筋や前鋸筋、菱形筋などの周囲にある筋肉によって位置や動きが調整されています。これらの筋肉は単独で働くのではなく、状況に応じて協調しながら肩甲骨の動きをコントロールすると報告されています。 (J-STAGE)
だからこそ、肩や背中を動かしやすくしたい場合は、肩だけを動かすのではなく、肩甲骨の動きにも目を向けてみるとよいでしょう。「肩甲骨を寄せる」「腕をゆっくり上げる」など、無理のない範囲で肩まわりを動かす習慣を取り入れる方法もあります。
ただし、肩の痛みや腕の動かしづらさがある場合は、無理に運動を続けないことが大切です。肩甲骨の役割を知り、自分の体の動きを意識するところから始めてみてはいかがでしょうか。
引用元:
J-STAGE「鎖骨,肩甲骨のバイオメカニクス」 (J-STAGE)
J-STAGE「水平内外転運動における肩甲骨の役割」 (J-STAGE)
J-STAGE「肩甲骨の安定性に関わる肩甲骨周囲筋の影響」 (J-STAGE)
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