「最近、椅子から立ち上がるときに膝がズキッと痛む」「座っていると膝がだるくなる」と感じることはありませんか?
立ち上がる、座るといった動作は毎日の生活に欠かせませんが、椅子の選び方や座り方が膝への負担を増やしていることもあります。
この記事では、椅子の立ち座りで膝に負担がかかる原因と、膝への負担を軽減するための椅子選びや座り方の工夫についてわかりやすく解説します。
椅子の立ち座りで膝が痛むのはなぜ?4つの原因
椅子に座ったり立ったりする動作は、普段あまり意識しないものですが、実は膝にかかる負担が大きいことを知っていましたか?座面の高さや姿勢、血行不良など、膝に痛みを引き起こす原因はさまざまです。以下では、膝が痛くなる主な4つの原因を紹介します。
1.低すぎる座面
座面が低いと、立ち上がる際に膝を大きく曲げる必要があり、この角度が膝に過度な圧力をかけます。膝への負担が増し、特に膝に問題がある人は痛みが悪化する可能性があります。座面が高めで膝が90度以上になる高さが理想的です。前傾角度があると、立ち上がりやすくなり、膝への負担が軽減されます。
2.浅く座る姿勢や猫背
浅く座ったり猫背になると、重心が前方に移動し、膝に余計な負担がかかります。これにより膝関節や周囲の筋肉に不均等な圧力がかかり、膝の痛みを引き起こす原因となります。また、背中が丸まることで骨盤が後傾し、膝へのストレスが増加するのも原因の一つ。正しい姿勢を保ち、重心を均等に分散させることが重要です。
長時間座り続けると、血行が悪くなり、膝に痛みを感じやすくなるため、1時間に一度は立ち上がってストレッチや軽い運動を行うことが大切です。
3.長時間座りっぱなし
同じ姿勢で長時間座り続けると、膝周りの血流が悪化します。血流が滞ることで、筋肉や関節が硬直し、膝の可動範囲が制限され、膝に痛みや違和感が生じやすくなります。最初は軽い違和感として感じることが多いですが、血行不良が進行すると痛みが強くなるため注意が必要です。
予防策として1時間に一度は立ち上がり、軽いストレッチや歩行を行うことで血流を促進し、膝への負担を軽減できます。
4.加齢・体重増加による膝関節の負担
年齢とともに膝を支える軟骨はすり減り、膝関節が衝撃を吸収しにくくなります。また、筋力も低下し、膝をサポートする力が弱くなるのが原因です。体重が増えると、膝にかかる負荷がさらに大きくなり、関節軟骨への圧力が増します。この圧力が長期的に続くことで、変形性膝関節症を引き起こすリスクが高まります。
体重管理を意識することが膝関節の健康維持には重要です。膝への負担を減らし、軟骨のすり減りを防ぐためには、適切な体重を維持することが有効です。
膝に負担がかからない椅子の特徴と選び方
膝の痛みを防ぐには、椅子選びも非常に大切です。ここでは、膝にやさしい椅子の特徴と、選び方のポイントをご紹介します。
立ち上がりやすい高さと座面の角度
膝への負担を軽減するためには、座面の高さが膝の角度が90度以上になるものがおすすめです。座面が低すぎると膝に負担がかかりやすく、座面に少し前傾がついている椅子がより立ち上がりやすくなります。
肘掛け(アームレスト)の有無と安定性
肘掛けがある椅子は、立ち上がる際に体を支えることができ、膝への負担が軽減されます。アームレストの高さや位置も確認して、使いやすいものを選びましょう。
沈みすぎず硬すぎない座面の適度なクッション性
座面が柔らかすぎると沈み込んで立ち上がりにくく、硬すぎると膝に衝撃が伝わります。適度なクッション性の座面を選ぶことが理想的です。
ぐらつかず安心して使える、椅子の安定感
ぐらつきのある椅子は、立ち座りのときにバランスを崩しやすく、膝に無理な力がかかりがちです。安定感のあるしっかりした作りの椅子を選び、転倒リスクも減らしましょう。
回転・昇降など立ち座りを助ける機能も選択肢に
最近では、座ったまま向きを変えられる回転椅子や、昇降機能付きで高さ調整できる椅子も多く販売されています。体への負担を少しでも軽減したい方は、こうした機能付きの椅子も検討してみてください。
シーン別に選ぶ!膝にやさしい椅子のおすすめスタイル
椅子選びと一口にいっても、使う場所や用途によって、選ぶべきポイントは変わってきます。「立ち上がるときに膝が痛む」「和室でも使える椅子が欲しい」「玄関で靴の脱ぎ履きがしにくい」など、シーンごとのお悩みに応じて、最適な椅子を選びましょう。
ここでは、膝にやさしいおすすめの椅子スタイルを、シーン別に紹介していきます。
立ち上がりがつらいときは昇降補助付きチェアが便利
立ち上がるときの膝の負担が気になる方には、電動で座面が持ち上がる昇降補助付きチェアがおすすめです。座面がサポートしてくれるので、力を入れずにスムーズに立ち上がれます。リモコン操作で簡単に使えるものや、リクライニング機能付きのタイプもあり、リビングにもなじみやすいデザインが増えています。
座面が高めの座椅子は和室でも快適に使える
和室で膝に負担をかけたくない方には、座面が高めの座椅子がぴったりです。通常の座椅子よりも膝を深く曲げずに座れるため、立ち座りも楽になります。脚付きタイプなら、床に座る感覚はそのままに、椅子のような快適さを得られます。
靴の脱ぎ履きがしやすい玄関用の安定スツールも
玄関では、安定感のあるスツールを使うと靴の脱ぎ履きがラクになります。適度な高さとぐらつきにくい構造がポイント。
座面に少しクッション性があるタイプを選べば、膝への負担をさらに減らせます。玄関スペースになじむコンパクトなデザインも意識して選びましょう。
膝がラクになる!正しい椅子の座り方・立ち上がり方
膝への負担を減らすには、座り方と立ち上がり方を見直すことが大切です。
座るときは背もたれをしっかり使う
座るときは腰を深く掛け、背もたれに寄りかかりましょう。浅く座ると重心が前にずれ、膝に余計な負担がかかります。足裏をしっかり床に着け、背筋を伸ばして座ることがポイントです。
立ち上がるときは膝に角度をつけてゆっくり
立ち上がるときは、足を後ろに引いて膝に角度をつけ、肘掛けや太ももに手を添えて上体を前に倒しながら立ち上がります。勢いをつけると膝に強い負荷がかかるので、ゆっくりと動作を行いましょう。
ちょっとした工夫も!椅子+αで膝の負担を減らす方法
椅子の座り方に加えて、生活習慣を少し工夫するだけでも、膝へのやさしさは格段にアップします。
長時間同じ姿勢を避けてこまめに体を動かす
長時間同じ姿勢で座り続けることは膝に負担をかけます。デスクワークやテレビ鑑賞中は1時間ごとに立ち上がり、軽いストレッチや動きを取り入れるよう心がけましょう。
足元にクッションやフットレストを取り入れる
足元にフットレストやクッションを使うと、膝の角度をやわらかく保つことができます。少し高さを調整することで、膝の負担を減らすことができます。
膝の痛みでお悩みの方は『かわな鍼灸・整骨院』にご相談ください!
膝の痛みでお悩みの方は、『かわな鍼灸・整骨院』へご相談ください!
椅子選びや座り方を工夫しても痛みが続く場合は、専門家に相談することをおすすめします。『かわな鍼灸・整骨院』では、膝の痛みの原因を丁寧に見極め、一人ひとりに合わせた施術を行っています。お気軽にご相談ください!